カレーリーフを食害する生き物が寄ってきます。
蝶や蛾の幼虫
アゲハチョウの産卵場所となり幼虫が葉を食害します。また、シャクガの幼虫尺取り虫やヨトウムシは食べられる植物の幅が広く、カレーリーフも食害することがあります。観察するときに葉の一部が欠けていないか若い枝が食害されていないか、また湿った糞が落ちていないか葉に付着していないか確認します。
ハダニ
茶色のケシ粒よりさらに小さいものです。葉の裏につきやすく、また若芽のような成長点に集まってクモの巣状のものを作ります。乾燥するとハダニが付きやすく、増殖しやすくなります。冬場の室内栽培の要注意ポイントです。 この巣を見つけたらすぐに取り除きましょう
ハダニ対策のなかで効果的なもののひとつにシャワーで洗い飛ばす方法があります。
風呂場やキッチンの流しなど、シャワーができるところに鉢を持ってゆき、葉の裏にまんべんなく水が当たるようにシャワーを吹き付けます。 ある程度勢いのある方がハダニを吹き飛ばしやすいと思います。作業をするときは、流れ落ちた土や落ち葉が排水を詰まらせないように気をつけましょう。
シャワーする時に葉が落ちるんじゃないかと心配になるかもしれませんが、シャワーで落ちる葉っぱはいずれ落葉するので、あまり気にしないで作業を進めましょう。
カイガラムシ
カレーリーフの汁を吸える柔らかい茎や葉の裏に集まります。 成虫になると脚がなくなり動けなくなるので、古歯ブラシや指先でこすり落とすことで駆除できます。 幼虫のうちは非常に小さいので眼で見つけにくいのです。カイガラムシが増えてくると、カレーリーフの元気がなくなってきます。暖かくなってきた頃にカレーリーフの元気がないなと思ったら、茎・枝・葉の裏をチェックしてみましょう。
カイガラムシが分泌する蜜が葉に残ってベトベトテカテカしているので気がつくこともあります。葉が黒くなるすす病の菌がこの分泌物を栄養にしているので、すす病が発生する可能性が高くなります。
アブラムシ
カイガラムシと同様、カレーリーフの汁を吸いに集まってきます。歯ブラシでこすり落としても動けるので、指先で潰すのが最も効果的です。また粘着テープなどで捕る方法もあります。
エノキワタアブラムシ
白っぽいふわふわしたものが葉の付け根や若い芽が出た成長点に付着していることがあります。 これがエノキワタアブラムシの成虫です。成虫になるとロウを分泌しふわふわしたものを作ります。幼虫成虫ともにカレーリーフの汁を吸うためみつけたらすぐに指で潰すのが効果的です。 羽根を持ったものがいるため、払い落としてもまた移動・拡散の可能性があります。 カイガラムシやほかのアブラムシと同じようにテカテカした蜜を葉の上に残しますからそれも発見の目印になります。
ナメクジ
湿った環境で動き回り葉や若い芽花を食害します。てかてか光る粘液を残して動くので、その跡を見つけたら葉が食われていないかチェックしてみる必要があります。
ハキリバチ
ハキリバチは木の葉を食用とはしていないようですが、大きく葉を切り取って巣の材料にしています。 特にカレーリーフを好むのでなく、巣作りに適当な葉を切り取って持ってゆくので小さい苗にとっては光合成のために貴重な葉数が減ってしまうことになりかねません。 切り取られているところを見つけたら、再びもどてくる可能性がありますから、それ以上のダメージを受けたくない場合は、鉢植えならばネットを被せたり室内に一時移動させるなどの対策が必要ですね。