カレーリーフをキーワードにして検索すると、いきなりオオバゲッキツといい、ミカン科の本木であるなどと真正面から突きつけられるわけですが、もっとわかりやすくお話ししましょう。
最近良く耳にするけどどんなもの?
柑橘系の植物です。 おもに葉っぱを食べます。葉っぱをすりつぶして美容に使います。
柑橘系ならいい香りがするの?
葉っぱをちぎったり油に入れると香ります。日本に類似のものがないのでひと言では言い表せないのですが、炒ったゴマと柑橘の華やかでありながら苦味を感じる香りです。花は離れていても香るほど甘い芳香を放ちます。 (花は必ず咲くわけではありませんが、寒さにあたると花がつきやすくなるようです)
葉は乾燥すると短時間に香りを失ってしまいますので、摘んだら早めに使うことが望ましいです。 スパイスやさんで乾燥カレーリーフを売っていますが、残念ながらほぼ香りがしないものと思っていいです。
カレーの香りがするんじゃないの?
フェヌグリークやクミンに代表されるようないわゆるカレー粉に含まれるカレーの香りとはまったく異なります。
でもカレープランツってあるよね?
カレーリーフとよく混同されるのがキク科のカレープランツです。カレープランツはカレー粉に非常に似た香りを持っていますが、基本的に食用ではありません カレーリーフとカレープランツは別物です。
カレーリーフは食べられるんですね?
はい、食用になります。 (画像はレモンライスです)
南インド料理・スリランカ料理・マレーシア料理・ミャンマー料理などで風味付けに使われます。風味付けの方法は、熱した油に入れて香りを油に移します。その油を使って炒め物、蒸し焼き、煮物を作ります。また、料理の最後に仕上げとして風味付けした油を加える使い方が一般的です。
また、油で炒めたり乾煎りしたカレーリーフの葉を粉にして日本のふりかけ的に使うこともあります。実は果肉を食べることはできますが、種には毒があるといわれていますので、食べるときは注意が必要です。
ヒンディー語・ウルドゥー語ではカリパッタ(karipatta)、タミル語ではカリヴェッピライ(kariveppilai)スリランカではカラピンチャ(karapincha)と呼ばれ、レシピで見かけます。
アーユルヴェーダで使うと聞いたことがあるけど
アーユルヴェーダに限らず、髪の毛や頭皮のトリートメントにも使われています。 葉をすりつぶしてペーストにしたものや、さらにそのペーストをココナツオイルで加熱したもので、髪の毛と頭皮をパックする使い方があります。 南インドでは女性の髪の毛を黒々と保つために、このパックが使われています。
今まで日本にはなかったの?
南インドが原産で、大航海時代とそれ以降の交易が進むにつれて東南アジアに拡がっていきました。
日本では、沖縄の一部を除いて気温の低い時期があるため、露地栽培で津年葉を茂らせておくことができません。 しかし、2005年ごろからITを中心に日本で暮らすインド人が増え始め、とくにケーララ州やタミルナドゥ州など、カレーリーフが日常使われている料理を食べる南インドから来ている人が多くなりました。 南インド料理を出すお店が増え、需要の増加と日本人の間でも興味を持つ人が増えたことで知られるようになりました。
カレーリーフは日本でも育つのですね?
一日の平均気温18-20度を境に、それ以上であれば室外で、それ以下の場合、葉を維持したいのであれば室内での栽培することでカレーリーフを育てることができます。 耐寒性は強くないので、外気が0度を切るところは室外栽培の場合に対策が必要です。北海道・東北・北陸・北関東甲信越では冬季の屋外栽培は困難です。
大きさとしては、冬のある気候では地植えをしても2m前後の高さですが、熱帯や冬がほとんどない気候においては5mくらいまで育ちます。
カレーリーフを育ててみましょう
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